人間関係の最初の構築が挨拶から始まる事を私たちは知っています。
なぜ苦手なのかというと、生まれつき恥ずかしがり屋さん、というのもあるかもしれませんが、子供の頃から挨拶をする機会を持ってこなかった差というのも大きいと感じます。
とある会社の新入社員研修で、同じ社員や先輩、上司にはきちんと挨拶できているのに、講師に挨拶しない人が多かったという話がありました。事情を聞いてみると、「あまり知らない人には挨拶しないものだ」という感覚を持っていたということでした。
確かに、誘拐が増えたり世の中物騒になって、子供たちに「知らない人とは口をきいてはいけません」と親も学校も指導している...というのを聞いた事がありましたが、その結果、その子供たちは妙な感覚を持って大人になってしまったようです。
私の子供の頃は知らない人について行ってはいけませんとか、車に乗っては行けませんとかは言われましたが、挨拶もしてはならないとは言われませんでした。小さい子供の事ですから、少しでも会話してしまえば簡単に騙される可能性があるので、知らない人との会話も禁じたのは大人の必死な防衛策だったかもしれません。
でもそれは「小さい子供」だったから。たとえば小学校高学年になったら、とか、中学に上がったらというきっかけでもいいから子供に「あなたはもう小さい子供ではなくなったので、誰とでもきちんと挨拶はするようにしましょう」と知らない人への警戒をしながらも社会人としてのマナーを指導した方が良かったんじゃないのかなぁと思いました。
3.11以降、人的交流の大切さを再認識して知らない人への挨拶の垣根が少し低くなったような感じもします。結局こういうことは「慣れ」なので、やはり垣根の低い人から積極的に声がけしていくしかないのかなとおばんさんに課せられた社会的使命?!を感じている(笑)今日この頃なのでした。