こんにちは。ほっとハートの阿部克彦です。
少し前の話になりますが、去る5月2日、国際テロ組織アルカイダのリーダーで、2001年アメリカ同時多発テロの首謀者とされているオサマ・ビンラディン容疑者が潜伏先のパキスタンでアメリカ軍の特殊部隊によって殺害されるというニュースがありました。
あの衝撃的なアメリカ同時多発テロからもう10年。時が経つのははやいものです。
あれからアメリカは2001年のアフガン攻撃、そして2003年のイラク戦争という、「テロとの戦い」に進んでいきました。
アメリカ政府はビンラディンが同時多発テロにどう関わっていたか明確でないまま、そのビンラディンをかくまっていたといわれるアフガニスタンのタリバーン政権を攻撃。さらに2003年にはイラクが大量破壊兵器を所有しているという理由で、国連の査察でも大量破壊兵器が見つからないにも関わらずイラク戦争に突入。
同時多発テロをアメリカ政府は「アメリカに対する戦争行為」と認定して、アフガン攻撃やイラク戦争はその報復として行われたことは否定できない事実のようです。
その結果、中東をはじめとする様々なイスラム系国家の人々は反米的になったといわれています。
ひとつの暴力が報復という新たな暴力を生み、暴力の連鎖が続いていく…。
当時のアフガン攻撃の様子やイラク戦争に突入するまでの経緯をニュース番組等で見ていた私は、言いようのない違和感や釈然としない感覚を覚えると共に、「この展開はどこかで見たことがあるなぁ…」という想いがありました。
それは一連の経緯が、特に「暴力の連鎖」という点においてある映画の内容にとても似ていると感じたからでした。今回はその映画をご紹介したいと思います。