ほっとハート 心の健康づくり推進会 ホットなハートでみんなのハートを「ほっ」とさせたい

ご挨拶

NPO法人「ほっとハート」心の健康づくり推進会 理事長
石田弘子

 私ども「ほっとハート」心の健康づくり推進会は、2009年の11月18日に、神奈川県にNPO法人の設立を申請しました。 2ヶ月の縦覧期間ののち、県の審査を受けておりましたが、お蔭さまで、2010年2月16日、無事登記を済ませ正式に設立いたしました。 今後は首都圏を中心に、幅広く活動する予定です。

 私たちは、日本産業カウンセラー協会の2008年度産業カウンセラー養成講座で、共に学んだ者たちです。 おかげさまで充実した勉学の時を過し、養成講座終了後も、試験対策をしたり、先生をお招きしてロールプレーをしたり、協力してグループ学習会を続けてきました。

 昨年3月には大半が資格を得ました。
さて次はキャリアカウンセラー講座、シニア研修、更には理論講座だTHP講習だと、それぞれ熱心にカウンセリングの勉強予定を立てておりましたが、ふと気がつくと、何か物足りないのです。 それは何故か? と考えてみて、思い当たったのは、私達にはインプットの機会はたくさんあるのに、せっかく学んだものをアウトプットする機会がほとんどないということでした。

 もちろん、中にはすでにカウンセラーとして仕事をし、活躍している者もおりましたが、充分とはいえません。 カウンセリングを通して、何か社会の役に立ちたいとの熱い思いはこのままでは、方向性を見出せないまま時間ばかりたっていくように感じられました。 「アウトプットの場が欲しい」「カウンセリングの現場を持ちたい」と強く思いました。 いろいろな機会にお目にかかる、カウンセリング関係の皆様の中にも、そうした思いをいだいている方がたくさんいらっしゃるという事に気がついたのも、この頃です。

 アウトプットの場が与えられていないからといって、この先、上の資格を取るまで、手をこまねいているわけにはいかない。 「活動の場」がないなら、自分達で活動しやすい形の「場」を作ろう。学んだ事を形にしていくために、みんなで力を合わせ、実験的な取り組みをしようと機運は盛り上がっていきました。

 一方で、ご存知のように、厳しい社会情勢の続く中、心の健康を損なう人の数は増え続けています。 会社や学校や家庭の中で孤立し、身近に相談できる相手がいないまま、1人で悩みを抱え込み、煮詰まり、精神的な不調をきたしてしまう人の、いかに多い事か。 悲しいニュースを聞くたびに、もっと気軽に、安心して気持ちや悩みを相談できる場所があったら・・・。 もう少し自分を楽にする方法を知っていたら・・・と思わずにはいられませんでした。私達にも何かできることがあるはず・・・となんだか、いてもたってもいられない思いでした。

 「カウンセリングは特別な事である」という認識を変え、誰もが、いつでも安心して、一定レベル以上のカウンセリングを受けられるようなシステム作りが、社会に求められていると思いました。

 こうした思いや気付きの中から、カウンセラーと一般の方をつなぐ機会を作りカウンセラーには自己研鑽と実践の場を。一般の方には、気軽な相談の場やワークの場を提供したい・・・と思って設立したのが、このNPO法人「ほっとハート」です。

 今、私達メンバーの関心は、多岐にわたっています。 私のように、家庭塾を経営している関係から学校の先生や保護者の事が気になる者、IT業界に身をおき、業界の人の疲弊が気になる者、スクールカウンセラーとしての日常や、子を持つ親として、子供の事が気になる者。 そしてもちろん、理論や療法、ワークに強い関心を持つ者など、本当にさまざまです。

 一見統一性に欠けるように見えるかも知れませんが、この幅広い興味・関心はむしろ私達の強みであると考えています。 この「ほっとハート」という入れ物を使って、それぞれが、今できる事・したい事・将来してみたい事をいろいろな角度から模索していきます。 「ほっとハート」そのものが、「壮大な実験の場」であるとも言えるでしょう。
大勢の仲間がいることで、さまざまな試行錯誤や実験的な取り組みも可能になってまいります。 とにかく、まずは、つながる事。そこから生まれるワクワクするような可能性を大事にしたいのです。 ここから、もっともっと沢山の方と力を合わせて、少しずつ、カウンセリングに寄せる思いを形にしていければと願っています。

是非皆様の応援をいただき、社会に役立つ、息の長い活動にしていきたいと、心より願っております。 未熟なわたしたちではありますが、長い目で温かいご指導をいただけますようお願い申し上げます。