ほっとハートの永野美奈子です。
毎日暑いですね。「心頭滅却すれば火もまた涼し」まではいかないにしても、気分だけでも涼しい工夫をしたいところです。そして気分がリラックスすればちょっとしたことにイラっとくることも軽減できます。
ということで、今回は五感を使った「涼し気な気分を演出するヒント」をお届けします。
まずは見た目。色は寒色のブルーやグリーン。部屋のちょっと「ごちゃっ」と見える小物入れとか本棚にブルー系やグリーン系のハンカチや綿のスカーフをかぶせたりカーテン代わりにするだけですっきりした感じになります。
観葉植物もいいですが、小さなガラスコップに水を張って葉っぱを一枚浮かべるだけでも手軽に涼し気な感じになります。
音で涼しい気分になるのはなんと言っても風鈴です。たまにちりりん、と透明な音が鳴ると心も落ちつきます。
でも風が強い日はかえって近所迷惑になってしまったり、丁度いい吊るす場所がない場合もありますよね。
そんなときお勧めなのがCDで涼し気な音を聴くこと。
私が気に入っているのは「小鳥たちのさえずり 木立の中で/清里高原」というCDです。
小川のせせらぎと高原に鳴く小鳥の声。
それが延々と一時間続くだけのものですが、仕事の邪魔になりませんし、何より本当に高原の別荘にでも来ている感覚になります。
写真は私の手持ちのものですが、現在はジャケットが変わっているようです。
触感は何と言っても「さらり」とした感じ。もちろんダイレクトに冷たいのもいいですが、フローリングにい草のラグを敷いたり、ざぶとんにタオルを巻いてもべたつきません。
寝る時は竹シーツもお勧めです。「マージャン牌の上に寝ているみたいだ」と言った人がいますが、見た目より固さを感じません。
暑いのに香りは邪魔だと思っていらっしゃる方がいますが、そんなことはありません。
レモン等の柑橘系が苦手でなければなるべく甘みの少ないコロンを使ったり、扇子やうちわにミントや、ユーカリレモン、レモングラスなどのアロマオイルを数滴落として仰ぐのもお手軽な楽しみ方です。
ただし、オイルなので染みになってもいいもので試してくださいね。
お香もなかなか良いです。今はいわゆるお線香臭く無い、花の香りの様なものや石けんの香りのようなものもあります。
昔、夏の金沢に旅行に行ったとき、飲食店なのに玄関でお香が焚かれていました。それが全く違和感無く、涼し気な夏の風情を感じさせました。ほっと落ちつくので是非お試しください。
涼しい味覚といえば、やはりすーっとするミントでしょう。そのほかに酸味も食欲が落ちた時には食べやすい味です。
夏になるとそうめんが美味しくいただけますが、面倒な休日に簡単にできる一品が「そうめんのカッペリーニ風」。
茹でたそうめんに刻んだトマト、茗荷、大葉またはバジルを乗せて、塩、バルサミコ、オリーブオイルを適当にかけるだけです。程よい酸味と、パスタよりあっさりした麺がするするっとのどごしも良いです。
どうでしょう、何かヒントになったでしょうか。
人によって五感には優先順位があります。視覚優位の方は見た目の工夫を、聴覚優位な方は音の工夫をするなど、ご自分にあった方法から試してみると良いと思います。
自分がどの感覚を優位としているかは、普段何かを想像したり説明したりするとき、「話が見える」「ざらついた感じがする」「においがする」「聞こえがいい」「すっぱい経験」など、どの感覚に基づく言葉をよく使うのか考えてみるとわかります。