うれしい出来事
こんにちは。西櫻です。
また猛暑が戻ってきましたね。
超強力な台風として接近前からかなりの危機感を持たれていた大型台風6号「マーゴン」。 7月11日の発生から徐々に勢いが加速し、17日の段階で935ヘクトパスカル、最大風速47mを記録。「猛烈な勢い」へと昇格し、私の故郷である九州を、さらに四国沿岸を舐めるように北上して家屋が倒壊したり、海岸沿いの崖を侵食し、甚大な被害を与えました。
週末は真夏とは思えないほど涼しく、過ごしやすさはありましたが、急な温度差で体調を崩された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これから台風が多くなりますが、台風のときは気圧の変化により体調を崩しやすいようです。
ちょうど同じ頃、中学校は夏休みに入り、もれなく私も体調を崩してしまいました。
台風の影響というよりは、ほっとして気が緩んでしまったせいだと思いますが・・・。
皆様も台風のときはちょっと意識して気をつけてください。
今回は、夏休みに入る修了式の日にちょっと嬉しいことがありました。
そのことをご紹介したいと思います。
7月に入って休みがちになり、不登校になっていた生徒が、修了式の日に登校して、休み時間に相談室にきて「もう大丈夫だから」と報告に来てくれました。
その生徒は、休みがちになったときに、母に無理やり連れられて、一度来室してきました。
病院にも行ったようですが、精神面のことからのようなので、学校の相談室があるなら、そこで話を聴いてもらう方がいいといわれ、来室してきたとのことでした。
頑張りすぎて息切れして、交感神経と副交感神経がうまく調整できず、自律神経失調症になりそうな感じで、少しうつ状態にあると思いました。
1時間ほど話を聴いたのですが、ほとんど母が話し、本人は肩を落としずっと下を向いていました。
母は初めてのことで、心配でじっとしていられなかったようで、母の思いもしっかり受け止めた上で、本人に無理やりでも来てくれたことで会えて嬉しいと伝え、
母にも伝える意味で、「ちょっと頑張り過ぎて、体も心も疲れて息切れしたんだね。車がガス欠するように、今はエネルギーが不足しているから、エネルギーを充電しないとね」というと、ずっと黙っていた生徒が、「もう、疲れたよ。みんなに合わせるのも、もう嫌だ」といいました。
「そうかー」といいながら、“やっと言えたね”と心の中で思いました。
その生徒と話すのは初めてでしたが、その生徒は立場上のこともあり重圧でストレスfullだったと思います。責任感が強く、とても真面目な生徒で、思春期のため母にうるさいと反抗しつつも、母に心配をかけたくなくて、今まで全てに全力投球だったんだと思います。
最後に本人にいったことは、
「ずっと頑張ってきたんだから、エネルギーを充電するためにも、夏休みまでは頑張らなくていい。
頑張るのはちょっとお休み。夏休みをかけて自分のペースを取り戻していこう。
休むことになってしまったけど、ゆっくり今までの自分を見直すいい機会、きっかけになるかもしれない。
ゆっくり1人で考えるのも大切だけど、いつでもきてね。一緒に考えよう。」と話しました。
そして、休んでいてもできるだけ生活リズムを崩さないこと、眠れなくても寝る時間になったら横になるだけでも違うこと、体も心もリラックスできるように好きな音楽を聴いたり、深呼吸すること、そうすることで自律神経も正常になってくるからと話しました。
本人は黙っていましたが、顔をあげて頷いていました。
その日からずっと休んでいました。
修了式の日に吹っ切れた顔で来室してきて、はじめはその生徒だとわからないくらいでした。
自我の力もある生徒だったこともありますが、こういうことがあると相談室に自分がいる意味もあるんだなと思います。まだ完全に安心できるとはいえませんが、焦らず見守っていきたいと思います。
夏休み前に嬉しい気持ちになった一日でした。
※こどもの「うつ」に気づくポイント
☆生活リズムが崩れてきているような・・・
朝なかなか起きてこない。夜なかなか寝ようとしない。など
☆食欲が落ちているような・・・
大好きな混ぜご飯なのにおかわりしない。全部食べていたのに半分も残している。など
☆口数が少なくなったような・・・
「いってきます」「ただいま」の声が小さくなった。学校の話をしなくなった。など
☆表情がなくなっているような・・
ぼーっとしていて、好きなテレビを見ていても笑わない。など
他にもあげるといろいろありますが、いつもと何か違うなと感じたら、ちょっとチェックしてみてください。
そして、何日も続いて、心配なときは学校の相談室や心療内科などで相談してみてください。